数字でみる3.11
新聞やテレビで目にする被災地のようすは、切り取られたほんの一部の時間。東日本大震災・福島第一原子力発電所の事故から「今」に至る9年もの時間のうち、私たちはほんの数時間分しか見聞きしていないのかもしれません。
津波被災地
現在も、被災沿岸部は「工事現場」の様相をみせています。幹線道路はダンプカーやミキサー車が砂埃を立てて往来し、対岸や海が見渡せたであろう港や道路沿いには巨大な防潮堤の建設が進み、新しい道路や宅地の工事が続いています。
福島第一原子力発電所事故
今に至るまで、原発事故は様々な分断を生んできました。線引きによる賠償金の違い。避難元(都県・自治体)の違いによる支援格差。避難の是非による考え方の相違。どこまでが安全なのか、何が安全なのかの考え方の違い。9年経ってもその時に生じた分断の影は消えることはありません。
原発事故損害賠償・北海道訴訟
ー傍聴人の裁判解説ー
福島第一原子力発電所事故後、日本各地、約20か所で国や東京電力をに対する訴訟が起こされ、2018年3月末時点で6つの訴訟に対し、地方裁判所の判決が出ています。原発事故損害賠償・北海道訴訟は2013年6月21日に提訴、東日本大震災から10年目を迎える前日、2020年3月10日(火)午前10時に札幌地方裁判所で判決が言い渡されます。